音楽に寄せて 

街のピアノ講師が日々思っていることを綴ります

思うこと・日々のこと

盲信はいけない

ちょっと思うことがあって批判覚悟で記事を書くことにしました。。 ときどき日本各地のピアノの先生のブログを読んでいるのですが、あるピアノの先生のブログから「ある奏法を教えているアヤシイ教室の見極め方」というような内容の動画を見つけ、そこからま…

思いを馳せる

久しぶりに記事を書きます。 2月に門下の発表会があり、今はそれに向けて練習の毎日です。 本番が近づくにつれ、練習をいつもとは違う方向性からやっているのですが、 そうすると新しく見えてくることがあります。 今回はラフマニノフのプレリュードと、シュ…

繊細な感覚

ピアノで音色や美しい響きを求めるようになってから、この楽器はなんて繊細なんだと思うようになりました。 何年も前、自分の先生がブログで、「ピアノを熟れたトマトや絹ごし豆腐だと思って弾くように」と書かれていたのですが、その言葉の意味がようやくわ…

本質を伝える

時折、あるピアノの先生のブログを訪問しています(はてなブログではないです)。 私よりもずっと年配のその先生は、何十年と続けた指導法を、ロシアメソッドに出会い、ガラッと変えた方です。 これはなかなか出来ることではないと思います。 何十年と続けた…

憧れを捨てる

私たちは、残念ながら自分以外のものにはなれません。 どんなに誰かや何かに対してを憧れを抱いて頑張って努力しても、 最終的には「自分以外にはなれないのだ」と分かるときが来ます。 その時は愕然としてしまうかもしれないし、淡々と受け容れられるかもし…

シンプルな曲

音数(おとかず)が少なくリズムも複雑でない、シンプルな曲を美しく弾く。 これが出来ないで複雑な曲を弾いても、その曲を本当に美しく弾くことは出来ないと思います。 でも、多くの人がそういう複雑な曲、いわゆる「難しい曲」に手を出してしまいます。 そ…

ファッションモデルとピアニストの共通点

以前、林修先生の「林先生の初耳学」という番組が好きで毎週のように見ていました。 その中で、今もあるのかわからないですが(見なくなってもう何年か経つので)、タレントのアンミカさんがモデルの卵を育ててパリコレに出演させる、というコーナーを興味深…

自分を受け容れる

前回の記事の補足です。 junkopiano.hateblo.jp この中で、緊張しやすい人は、自分に対する自信のなさや自分への信頼感の低さが原因だと書きました。 これを読んで何かモヤッとした人、いるかもしれません。 ただ、私自身、本当に過緊張であがり症だったので…

大人こそ「自己受容」を

こんにちは。 最近、集中的に取り組んでいることがあります。それはピアノとは関係なく、公にはできないのですが、そこから関連して思ったことを書きます。 「自己受容」については、私は何度かここで書いてきましたが、今、日本の多くの子どもたちの心が危…

親が子どもに与える影響を考える

お久しぶりです。 4月は年度初めということもあり、気持ち的にも少しバタバタしていました。 ここ最近思っていたことを書きます。(ピアノとは関係ないです) 『世界中の億万長者がたどりつく「心」の授業』という本を読みました。 世界中の億万長者がたどり…

日々感動する

こんにちは。2週間ほど前ですが、「エゴン・シーレ展」(東京都美術館)と「憧憬の地 ブルターニュ展」(国立西洋美術館)を観てきました。 腰がまだ完治していない状態での鑑賞でしたが、すでに予約していたので・・・ それに、家でじっとしているより良い…

音はエネルギー

人と会話をしていて気づいたことがあります。 言葉や音って、エネルギーなんだ、ということ。 考えてみれば当たり前なんですが、普段はあまり意識しないことかもしれません。 気づいたきっかけは、相手の人が発している言葉とそのエネルギーが食い違っている…

ゆったりと向き合う

最近、腰を痛めました(笑)。 仕事もままならない状態で、かなりしんどかったです。。 たぶん、いろいろな疲れが溜まっていたんだなと感じていて。 目標があると全力投球し過ぎてしまうところは、やはりちょっと考えなければと思っています^_^;反省。。。 …

自己肯定感よりも大事なこと

またお久しぶりです。 今回は、ピアノのことと関係ないのですが、生徒と接していて思うことを書きます。 子どもというのは、養育者である親の影響を良くも悪くも非常に強く受けます。 昨今は自己肯定感本が増えたという印象です。 いつかの記事でも書きまし…

楽器を大事にする

新年明けましておめでとうございます^^ 本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。 今年も日々を大切に、ピアノを通して何かを伝えていけたらと思っています。 ウィーンの街並み。ドナウタワー、だったかな?そこから見えた眺めです、たしか。。なにせ10年以…

感謝の1年

2022年も、様々な学びと感謝に溢れた1年となりました。 「自己受容」という言葉と概念を知り、少しずつ実践し続けていることで、長年苦しかったことから解放されました。 (自己肯定感は足枷にしかなりません) お陰で心穏やかに、ささやかなことに幸せを感…

やっぱりバッハ

少し久しぶりになります。 自分のレッスンを約1ヶ月ぶりに受けました。 発表会で弾く曲が無事決まり、なんとか乗り切った。。 希望通り、バッハを2曲です^^ レッスンでは、かなりたどたどしく弾いていました。 拍とかリズムとか全然崩れていたし、テンポも…

毎日バッハ

先生の急な都合により自分のレッスン日がなんと1週間伸びました(>_<) 仕方ないとはいえ、ちょっとがっくり。。 だって、自分の今の演奏のどこが出来ていないのか、ダメなのかを知りたくてレッスンを楽しみにしていたから。 私はフーガの譜読みが最後までいっ…

続けていれば、いつか

自分のレッスンが近づくほど譜読みが進んでいないこと、弾けていないことに焦りがあったのですが、ある方と話をしてから意識が変わりました。 その方は同門で、私よりもずっと先輩にあたります。 学生の時、いや、子どもの時からレッスンでは「弾けること」…

迷走中・・

師走です。 しかし私は迷走しています。。 発表会で弾く曲を何にしようか??とあれこれ悩んでいます(>_<) 一度は「これに決めた!」と晴れ晴れとした気持ちで練習していたのに。。 なんだかしっくりこない。 3月までに飽きそうだ。 しかし時間があまりない…

第九の思い出

日本の年末といえば、そのひとつにベートーヴェンの第九がありますね。 コロナ禍以降は多少自粛したり、その後もいろいろと工夫をして、第九の演奏会も再び開かれるようになってきているようです。 私は中学2年から高校3年までの5年間、コーラス部に所属して…

受け容れる

最近、自己受容について書いています。 その理由のひとつが、「自己肯定感を育てます」という謳い文句を掲げている音楽教室やピアノ教室が割と多くあるからです。 私は以前から、このことに関して強い違和感を感じていました。 何故なら、そもそも自己肯定感…

思い通りにならないこと

生きるということは、思い通りにならないことの連続なんだなと、最近よく思うようになりました。 子育ては、その最たるもののひとつはないでしょうか。 子どもを育てるということは、「人生とは思い通りにならないものなんだ」ということを改めて学ぶために…

落ち込んだとき

ピアノを続けていると、誰かやプロの演奏と比べてしまったり、あるいはなかなか上達しない自分に対して落ち込んでしまうときが、あるかと思います。 今日は、あくまで私自身の経験談ではありますが、そんなときに少しでもお役に立てればと書きますね。 私は…

発表会

もう日にちが経ってしまったのですが、生徒さんたちの発表会がありました。 例年通り、地元の楽器店主催の合同発表会です。 リニューアルし綺麗になったホール 手前味噌で大変恐縮ですが、私の生徒さんたちの音が一番良かったです。 技術的な点で難しい曲を…

ギフト

こんにちは。 ちょっと久しぶりになります。 気がついたら前回の記事から間が空いてしまっていました。 9月から新しい生活になったのですが、ようやく少し慣れてきたと思ったら疲れがたまっていたようです。 またこれから、生徒さんたちの発表会や久しぶりに…

温かい人

ベートーヴェンのイメージって、どんなですか?? よく見る肖像画だと、眉間にシワが寄っていてなんだか険しそうだし気難しそう。。 子どもの時、私はそんなふうに思っていました。 小学校の音楽の授業で交響曲第5番『運命』を聴いたのもそんなイメージを持…

改めて、感謝と決意と

こんにちは。 9月にはいりましたね。 夕方になると鈴虫の大合唱で、「あぁ秋だなぁ」と嬉しくなります。 3D立体パズルで作ったピアノ♪ 何度かアクシデントに見舞われながらも(笑)、なんとか完成(^0^;) 自分で作ったので愛着があります^^ 作る作業が楽し…

かこさとしさん

現在東京・渋谷で開催中の『かこさとし展』に先日行ってきました。 かこさとしさんの絵本、誰もが一度は読んだことがあるのではないでしょうか。 私もそのひとりで、一回り近く年の離れたふたりの兄のお古の絵本を、 ボロボロになるくらい何度も何度も読み返…

シューベルト=リスト『春の想い』

ここ2年ほど、シューベルトを弾いていました。 1年前からさらにリストを。 シューベルト=リストがどうやら合っているようです。 『アヴェ・マリア』が最近になってようやく響きのバランスが良くなってきたので、 ひと段落。。 次に新しく弾く曲を探してい…