音楽に寄せて 

街のピアノ講師が日々思っていることを綴ります

ゆったりと向き合う

最近、腰を痛めました(笑)。

仕事もままならない状態で、かなりしんどかったです。。

たぶん、いろいろな疲れが溜まっていたんだなと感じていて。

目標があると全力投球し過ぎてしまうところは、やはりちょっと考えなければと思っています^_^;反省。。。

(ちなみに、私の腰痛デビューは10代です・・・)

 

そんな感じでしたので、自分のレッスンをお休みしてしまいました。

体調優先とはいえ、残念(>_<)

しかしおかげで久しぶりにゆっくり過ごしています。

 

今回はレッスンをお休みしてしまいましたが、体調以外にも休もうと思った理由があります。

最近はずっと忙しかったので、気持ちのうえで落ち着かない日々を過ごしていました。

好きな読書もあまりできず、やることに追われ、なんだかせわしない毎日。

新しい曲の譜読みも、正直、どこか真剣味が足りなかったのです。

ひととおり「弾ける」けど、これでいいのか、いや、良くないな、と思いながらピアノに向かっていました。

 

私は、「美しい響き」で弾けるようになりたくて今の先生のところで学んでいるのに、こんな練習の仕方でいいのかと。

 

弾きたい曲が膨大で、人生は、時間は、限られているのだからと、どこか焦っていた気がしています。

 

いやいや、ピアノは、焦って弾くものではない。

普段、生徒にも言っているじゃないかと。

 

人間は、とかく自分のこととなると時に見えなくなるものですね。。

 

 

弾きたい曲、学びたいことは本当に膨大です。

その多さに、途方に暮れてしまうほどです。

時間も、確かに限られている。

 

でも、やはりピアノは、焦って弾くものでない。

焦って弾いて練習して、表面的には「弾けて」も、それは音楽にはならないから。

その曲の音楽を、一音一音を、和声の変化を、内声の動きを、感じて味わいながら弾くもの。

 

それを一瞬、忘れていました。

でもすぐに思い出せた。

 

もう学生のときのように、一日に何時間もピアノを弾くことは出来ません。

生活や仕事があるし、大切な人との時間もある。

 

一日のうち限られた時間の中で、自分ができることをやるしかなく。

限られているからこそ、せめてその時間の中ではゆったりとした気持ちで、ピアノと、音楽と向き合おうと思いました。

 

 

体調が悪くなったときって、「休みなさい」というからだからのサインだったりします。

ちょうど祝日で、たった1日休んだだけだけど、今の自分自身のことを、からだのことも含め見つめ直すことができ、良かったです。

 

やっぱり、休みは大事ですね。

ピアノも、別に毎日弾かなくいいんだし。

時々休んで、弾かないぶんイメージを膨らませたり楽譜を読んだりして、ゆっくり過ごそう。

そうしてまた、ピアノと向き合えばいいんだ。

 

そう思えた休みでした。

 

皆さん、腰は大事ですよ!(笑)