発表会本番前の最後のレッスンがありました。
最近忙しさからかからだが疲れており、練習もあんまりな状態でした。
細かな練習を積んでいたので、演奏には影響はないものの、
疲れて練習できないとき、どうしたら良いですか?と聞いてみたら、
意外な答えが返ってきました。
それは、「(広い意味での)音楽とは何かを考えること」というもの。
自分にとって、ではなく、もっと広い視点を持って、「音楽とは何か?」を考えることだと。
そういうふうに軸を持っているとぶれない演奏が出来るというのです。
逆に言えば、軸がない人はぶれる、ぶれた演奏をする、ともおっしゃっていました。
音楽だけじゃなく、社会とか、愛とは何かとか、いろいろなことを考えることも大事だと。
先生がおっしゃっていたこと、なんとなくわかります。
広い意味で音楽とは何か?というのも、なんとなくですが、自分の中でちゃんと軸を持っている感覚があります。
(これを明確に言葉にできるようになれば、もっとぶれなくなるのかもしれません)
疲れて練習ができないときどうしたらいいか?という質問は、聞いてみたいと思って用意していました。
もっと実用的な(?)練習方法を示してくれることを密かに期待していたのですが(いけませんね)、想定外な答えで驚きつつも、弾いているときにどういう意識でいるかは非常に大事だとわかっていたのでなんだか納得です。
本番を直前に控え、少々緊張気味だったのが、ふっと力が抜けました。
もうそんなに一生懸命練習しなくても、自分の中で軸を持っていれば良いのだから大丈夫だ、という感じです。
本番はべーゼンドルファーです。
なかなか扱いが難しく、美しい響きで弾くのは簡単ではない楽器です。
半年以上ぶりに先生宅のべーゼンを弾いたら、前回弾いた時よりも豊かな響きで弾けるようになっていて良かったです。
なぜ出来るようになったのかは自分でも謎ですが。。。
ここ2週間ほどは、とにかく音の行方を追うことを重視して練習していたのと、
どういう意識でいるかを意識的にしていたので(変な日本語かな💦)、それが良かったのかもしれません。
ただただ単に「弾けるようになろう」としていたら、良い響きでは弾けないからです。
学生時代と違い、そんなに練習時間を取れなくなってきて、昔のように大曲に手を出すこともなくなりました。大曲は長いですしね。
でも、自分が心から好きで、かつ等身大の曲を弾くようになったら、響きについて深く追求する余裕ができ、楽しいのです。
ずっと同じ曲を弾いていも、飽きることがありません。
弾けば弾くことほど、響きが良くなっていくのでそのたびに新しい発見もあるからです。
奏法を変えて数年経ちますが、やはり変えて良かったです。
それなりに年数はかかったけど。。
ようやく、最低限のラインに立てるようになった気がしています。
本番は、親しい友人やお世話になっている人など、来てくれます。
時間をさいて聴きに来てくれるのです。
軸を持って、良い演奏ができるように頑張ります。