ちょっと思うことがあって批判覚悟で記事を書くことにしました。。
ときどき日本各地のピアノの先生のブログを読んでいるのですが、あるピアノの先生のブログから「ある奏法を教えているアヤシイ教室の見極め方」というような内容の動画を見つけ、そこからまた別のある教室の動画を見つけ、、、という感じでずーっと動画やブログを見ていて思ったことです。
最初にその先生のブログを読んだとき、かなり批判的で良い印象は持ちませんでした。
(気持ちはわかりますが、、)
でも、その先生なりに信念を持っているのだろうことと、「日本のピアノ教育界をなんとかせねば」という思いは感じました。(そこは共感)
私が学んでいる奏法と共通することも書いていたので、「はて?私が学んでいる奏法のことを批判しているのかな??」なんて思ったのですが、よくよく見てみるとどうやらちょっと違うようです。
批判対象となっているであろう教室の講師の方の演奏動画や、その教室に通っている生徒さんの演奏動画を見つけたので見てみました。
・・・・う~ん、、、前述した先生が批判したくなる気持ちがわかりました。。
批判対象となっているであろう教室の先生および生徒さんの演奏、ちょっとびっくりです。
手首が高すぎますし、「音色を大事にしている指導」をしているわりに、音色が単一であまり変わっていません。
動きが不自然で、だから音楽が不自然に聞こえます。
この先生、本当に音楽をわかっているのでしょうか??というのが正直な感想です。
素人と批判されても仕方がないレベルです。
ショ○ンのノ○○ーンなのに、、、(汗)という感じです。
音大卒ではないピアノの先生はたくさんいますし、私は音大卒かそうでないかよりも、大事なことは先生自身が学び続けていることだと思っているのでそこは批判対象ではないと思います。
(そもそも私は日本の音大は「・・・」だと思っています(汗))
ですが、本当に音楽をわかっているのだろうか??という演奏。。
過去に何回か地元でリサイタルを行っているようですが、、、(汗)
その教室に通う生徒さんの演奏で、「教室に通う前と後の演奏の変化の動画」もあったのですが、う~ん、、、
やはり手首が高すぎます。。動きが不自然で音楽が不自然。。音色の変化も??という感じです。
大変申し訳ないけど、聴くに耐えないです。。
これなら奏法変えずに独学の方がいいかも。。
その教室の動画の数も少ないので、なんとも言えない部分もあるのですが、
教室に通う生徒さんは先生を信頼して習っているわけですから、いい加減なことを教えてはならないと思います。
奏法もいろいろ、先生もいろいろだなぁという話ではないです。
これは指導者としてあってはならないレベルです。
私も奏法を変えた身で、ハイフィンガーを教えている教室に対してはアンチです。
最終的に大事なことは奏法ではないこともわかっています。
演奏は、聴いてくれる人があって成り立つものですが、聴衆にとっては「何の奏法による演奏か?」なんてどうでもいいことです。
専門的に学んでいる人にとっては、奏法の学びのために聴くこともあると思いますが、
大概の人にとっては「何の奏法か」なんて知ったところでよくわからないですから。
音楽を楽しむために聴くんですから。
習う人は、「~奏法を学んでいる」ことよりも、「自分が表現したい音楽を表現できるようになるために習っている」という意識でいるほうが大事だと思います。
また、奏法や自分の先生を盲信してはいけないと思います。
これは私自身が心がけていることでもあります。
「自分はピアノでどんな音楽を表現できるようになりたいのか?」を自分の中でしっかり明確にすることです。
「本物」をたくさん聴いて「本物がわかる耳」が育ったり、自分の演奏を客観的に聴ける耳が育ってくれば、批判対象となっている教室に通う生徒さんも目が覚める時がくるかもしれません。
しかし、井の中の蛙状態だとずっとその教室に通うことになり、インチキを教えられたままです。
残念ながら、そのような演奏に対してもそれなりに評価をされているのですから、やはり日本はまだまだだなぁというのが一番に感じました。
やはり、日本のピアノ教育は変わらないといけないと思います。
いまだにハイフィンガーを(ハイフィンガーと知らずに)教えている教室があることや、今回取り上げた教室のように、インチキレベルの指導で教えている教室があるんです。
生徒さんのほとんどは、そうしたことを知らないで通っているわけです。
そして習っていることやその成果を動画で披露したりブログの記事にして、「いいね」や☆をもらっているのですから、その罪は大きいです。
そうした演奏が良いのだと思う人がいるということの表われだからです。
本当に質の良い指導をしている先生は、今の日本では少数でしょう。
私も偉そうなこと書いていますが頑張らなければと思いました。