音楽に寄せて 

街のピアノ講師が日々思っていることを綴ります

自分を受け容れる

前回の記事の補足です。

 

 

junkopiano.hateblo.jp

 

この中で、緊張しやすい人は、自分に対する自信のなさや自分への信頼感の低さが原因だと書きました。

 

これを読んで何かモヤッとした人、いるかもしれません。

 

ただ、私自身、本当に過緊張であがり症だったのでわかるのですが、緊張しやすい人はほぼこれが当てはまると思います。

 

ここを受け容れることが出来るかどうかが、鍵かなと思います。

 

私はずっと、そんな自分を見て見ぬふりをしてきました。

気づいていたんです、心の奥底では自分に自信がないんだということに。それが緊張のしやさすさにつながっているのだということに。

 

でも、そんな自分を認めたくなかったんです。

そんな自分を真っ正面から見るのが怖かったんだと思います。

 

しかし、いつまでも逃げていては、根本的なことは解決しません。

1度腹をくくって、真っ正面から自分と向き合い、自信のない自分を受け容れましょう。

 

やってみると思ったよりも難しくないものです(個人の感想です)。

 

 

「私は自分に自信がないんだな。自分をまだ信頼できていないんだな」と、受容します。

 

抵抗がある場合は、それも受け容れる。

「私は、自分は自信がない、ということを受け容れることに抵抗を感じているんだな」と。

 

緊張を感じているなら、それも受け容れます。

「私はいま、緊張しているな」と。

 

 

私は、自分が感じていることを受け容れることなしに生きることは、すべてインチキだと思っています。

 

本当は心の奥底で思っているのに、それを見て見ぬふりをすることは、自分を本当に意味で大切にしていない、ということになるからです。

そういう人は、本当の意味で他者をも大切にできないのです。

 

でも、現代人の多くが、そういう人であふれています。

そんな自分(インチキの自分)に気がついていない人が圧倒的多数です。

 

 

ジャッジすることなく、ただただ自分を受け容れる。

 

その作業は、時にキツかったりしんどかったりするけど、ここを通ることなしに、本当の意味で豊かな人生というのはありえないんじゃないかなと思います。

 

 

ピアノを弾くということは、ことごとく自分の心と向き合う作業だと改めて思いました。