音楽に寄せて 

街のピアノ講師が日々思っていることを綴ります

親が子どもに与える影響を考える

お久しぶりです。

4月は年度初めということもあり、気持ち的にも少しバタバタしていました。

 

ここ最近思っていたことを書きます。(ピアノとは関係ないです)

 

『世界中の億万長者がたどりつく「心」の授業』という本を読みました。

 

 

生きていく中で悩んだり苦しいとき、何に執着しているのか?

ということを、自分自身の心と向き合いながら紐解いていく内容となっています。

 

個人的にはオススメです。

 

普段生活していく中で、悩みなどない、という人はいないと思いますが、

あらゆる人間関係、パートナーシップ、子育て、仕事など、さまざまなことに対応できます。

 

詳しくは本を実際に読んでいただくとして、

本には実際の実例を交えながら、その人が抱えている執着心の根源はどこか?ということがよくわかります。

 

実はこの本、昨年購入し、今回で2度目の読了となります。

1度図書館で借りて良かったのでその後購入したのですが、そのまま放置^_^;

数ヶ月ぶりに読んだのです。

2度目となると理解が1度目よりも深まっているので良いですね。

 

実例で登場してくる人たちの苦しみのモトとなっているのは、どれもその人が子ども時代に身につけた価値観だったりしています。

そしてそれは大抵、親からの影響です。

 

私たちは子どもの時、親がいないと生きていくことはできませんでした。

生活のすべてを親に依存していたわけです。

それはとても自然なことですね。

そして、生きていくために親の価値観を取り入れ、それを自分自身のものとして持ってしまうのです。

そのままそれを手にしたまま大人になっている人がほとんどです。

そのことに気がついていない人が大半です。

 

私もそうでした。

 

しかしあるとき、いつまでもそれらに縛られ、とらわれていることに気がつき、それをもう手放そうと決めたのです。

 

 

 

何かに悩んでしまうとき、苦しい時というのは大抵、古い、子ども時代に自分で取り入れた親からの価値観にとらわれ縛られています。

ほとんどの人がそうです。

それは、大人になって家庭を築き、経済的に自立していてもそうです。

 

誰かから褒められたい、というとき、そうです。

自分の頑張りを見てもらいたい、というとき、そうです。

 

多くの人が、承認欲求を求めています。それも無意識に。

 

でもそれは、今でも親から支配され続け、コントロールされ続けている、ということ。

 

そのことに気がついたとき、私にとってはもう古い、窮屈なものだから手放そうと思いました。

 

苦しい、ということは、自分には合わない、ということだからです。

 

親の言動が(たとて悪気がなくても)いかに子どもに強い影響を与えるのか、親御さんはそのことを恐れすぎない程度によく理解してほしいと思います。

 

 

毒親」という言葉は今やすっかり定着していますが、私の考えでは、「毒親」の人はある意味思考停止しているのだと思います。

なぜなら、目の前にいる子どもがどういう性格やタイプの子で、こちらがどのように接し発言したら伝わるか、この子にとってどう影響するか、考え無しに接しているからです。

 

そして、何よりその親自身が自分と向き合っていません。

自分と向き合えない人は、他人とも本当の意味で向き合えないです。

 

その親自身も心に傷を抱えたまま子どもを持ってしまったにせよ、子どもを育てるということは自分自身と向き合い自分を育て直す作業なのだ、ということを今一度よく考えてほしいと思います。

 

 

 

 

 

※ちなみに、この本の5章が「心をメンテナンスするためのメディテーション」となっていますが、メディテーション(瞑想)は害でしかないのでこの章は読む必要はないです。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。