音楽に寄せて 

街のピアノ講師が日々思っていることを綴ります

やっぱりバッハ

少し久しぶりになります。

自分のレッスンを約1ヶ月ぶりに受けました。

発表会で弾く曲が無事決まり、なんとか乗り切った。。

 

 

希望通り、バッハを2曲です^^

レッスンでは、かなりたどたどしく弾いていました。

拍とかリズムとか全然崩れていたし、テンポも相当ゆっくりに。

でもそれは音をよく聴きながらだったので、どうしてもそうなってしまいます。

 

ここ1週間ほどやっていた練習の方向性は間違っていなかったみたい?

あとは欲しい音色によってどこの筋肉をどう使うか?を細かく指導していただいて。

 

単に弾くだけならそれほど難しくはない曲でも、音色ひとつでまるで魔法がかかったみたいに芸術作品へと昇華します。(芸術作品なんだけど)

 

一音でもイメージに近い音が出ると、弾きながら嬉しさと感動とで泣きそうになる。。

そして、今この瞬間にピアノを弾ける喜びと感謝の気持ちでいっぱいになります。

「真に音楽的な音」にはそんな魔力があるように思います。

 

 

今回、発表会で弾く楽器を想定して練習し、先生のご自宅のピアノもそういうつもりで弾きました。

本番のピアノは、「音のツボ」がかなり浅め。

だからそれが難しく、正直本番のピアノをどこまで今の自分が扱えるか?と不安で、そういう意味で今から緊張しています。

 

同門の他の方たちと比べたら(比べる必要はないけど)、きっと響きの点ではまだまだなんだろうけど、「今の自分」ができる最大限のことを精一杯やりたいと思います。

 

 

それにしても、今回のレッスンもまたたくさんの収穫がありました。

 

「こういう色(響き)で弾きたい」という明確なイメージを持つことの大切さ

そしてそれを表現するにはどこの筋肉をどんなふうに使うかということをわかりやすく教えて頂きました。

 

改めて、音色とは手の平で創り出すものなんだと強く認識しました。

入門当時は「?」ばかりだったけど、少しはわかるようなってきたのかな。

それが嬉しいです。

 

 

このピアニズムを学んでいて一番嬉しいことは、

ピアノが好きで好きでたまらなく、その魅力にどんどん惹かれていっている、ということです。

そして、学生時代よりもずっと楽しく弾けるようになったことです。

扱い方ひとつでこうも楽器の魅力が変わり、深まるのかと驚くほどです。

 

 

 

さて、発表会後も引き続き平均律フランス組曲、そしていつかゴルトベルクなど、バッハをメインに弾いていこうかと密かに考えています。

 

何年かかってもいいから平均律を全部制覇したい!!フランス組曲も!

1巡したら2巡して、3巡して・・

何年かかってもいい。

ずっとバッハを弾いていたい。

 

本当に基本的な音型だったり、華美な装飾なんてなく、非常にシンプルなのになんて美しいんだろうと感動します。

 

バッハの音楽がこの世にあることに感謝せずにはいられません。

 

 

そんなことを思ったり感じたりしたここ数日でした。