先日受けた自分のレッスンで気がついたことを書きます。
以前も記事で書いていますが・・・
ピアノを弾く、ということは、自分自身のあらゆる感覚を研ぎ澄ませる行為なのかもしれない、と改めて思いました。
耳はもちろん、指先の感覚、手の平の状態や背中や足の裏など全身への意識、皮膚感覚(響きを感じるという意味で)などなど。
耳は開いていることが大事です。
そうすることによって本当の意味で音を聞けるようになってくるから。
また、音色という点では皮膚感覚も大事ですね。
響きを肌であびる感覚です。
どうしても、ついつい「弾く」ことばかりに意識がいってしまいがちですが、
自分自身の感覚を研ぎ澄ませることはピアノ上達の鍵のひとつかも知れません。
ただただ無になって、自分の感覚に意識を集中して弾く。
そうなると、音のミスとかタッチとかに気をとらわれなくピアノを弾いていることに気がつきます。
音楽に入っている感覚ですね。
人を惹きつける演奏をする人は、恐らくもうただただ「音楽に没入している」んです。
(それでいて非常に冷静に自分の演奏を俯瞰しています)
ミスがどうとか、タッチがどうとか、気にしない、気にならない。
そんな状態です。
日々忙しく生活していると、五感やその他の感覚に意識を向けることって現代ではなかなか難しいのかも知れません。
でも、一日の終わり、10分、いや、5分でもいいから、
ひとりになって、あらゆるものから解放されて、自分の感覚に意識を向ける時間をつくってみませんか?
ただやみくもにピアノを弾き続ける練習よりもずっと、「何か」(Something)が生まれると思います。
(魅力的な演奏は「何か」(Something)を感じるものです)
この年末年始の休みに、そんな時間を少しでもつくってみてください^^