音楽に寄せて 

街のピアノ講師が日々思っていることを綴ります

練習、楽しんでる?

いきなりですが、みなさんはピアノの練習、楽しんでやっていますか?

 

 

・・・

「練習なんて楽しくない」とか、正直に「好きじゃないし」なんて声が聞こえてきそうですね(笑)

どこかの記事でも書きましたが、私も子どものときは「練習なんてイヤ。レッスンも先生がコワいから嫌い!」な生徒だったので、練習が好きではない人の気持ちはよくわかります。

ただピアノが好きだっただけ😺

 

 

ですが、今では練習は昔よりは好きです。

だって、上手になるから。

今の先生と出会い、練習の仕方が自分に合っているというのもあると思います。

 

以前も書きましたが

 

junkopiano.hateblo.jp

私はかなりゆっくりのテンポで練習しています。

 

 

今回もまた改めて書きますが、ただゆっくり弾いているだけではダメです。

ポイントは、

音楽を味わいながら、感じながら弾くことです。

 

 

曲のメロディーの美しさや和声の移ろいの変化を感じること、

リズムを身体の内側から感じながら弾くこと・・・etc

 

弾いている本人が、これらのことを感じたり味わったりしていなければ、

いくら練習してもそれは音楽にはならないでしょう。

 

たとえゆっくりのテンポであっても音楽の流れを感じること。

その曲の美しさを楽しむこと。

 

ミスをしたり、「上手く」弾けなくても、

音楽を感じながら弾くことほど、大事なことはないように思います。

 

だって、もしミスなく「上手く」インテンポで弾けたとしても、

弾いているその人が音楽を感じていなければ、

聞こえてくるそれは、音楽ではないです。

私はそう思います。

 

 

ただ指を動かしているだけになっていませんか?

インテンポで弾けるようにとメトロノームを使っていませんか?

 

こういったやり方が全くダメというわけではありませんが、

音楽とは離れた作業のように思います。

 

 

それよりも、間違えながらでも、「上手く」弾けなくても、

「あぁ、なんていい曲なんだろう!」とか「わたしはこの曲のこの部分がたまらなく好きなんだよね」と思いながら練習したほうが楽しくないですか?

 

 

あなたは、ミスのない演奏を目指していますか?

それとも、「あなたの音楽が聞こえてくる演奏」を目指していますか?

 

 

自分がどんな演奏ができるようになりたいかで、

普段の練習の仕方やピアノとの向き合い方がおのずと変わるのではと思います。