大変遅ればせながら、人前で演奏する喜び、楽しさがようやく分かってきました(笑)
先日の発表会では、「聴いてもらいたい」と思っていた人に聴いてもらえるという、とても幸せな時間を過ごすことが出来たのです。
記事にも書いたとおり、緊張と不安と恐怖心もありました。
思い描いていたとおりの演奏が完璧に出来たかというと、残念ながらそれは出来ませんでした。
まだまだなところ、「あちゃー(^_^;)」と思ったところ、チョイチョイありました。
それでも、その人に届けたい、喜んでもらいたい一心で弾きました。
ピアノが素晴しかったので、楽器に助けられた部分もあったと思っています。
未熟なところがありつつも、自分なりに表現したいこと、伝えたいことができ、それを受け取ってもらえたこと。
喜んでもらえたこと、思いがけず嬉しい感想を頂けたこと。
本当に、幸せな体験をすることができ、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。
職業ピアニストは、作品の価値や作曲家の偉大さを人々に伝えることですが、
ピアニストではない自分は、ピアノで自分の思いを伝えるためにピアノを弾いているんだなと実感しました。
(もちろん、自分の演奏によって作品の良さが少しでも伝わったときも嬉しいです。)
聴いてくれる人の存在を感じながら演奏することは、この上ない喜びであり、自分が伝えたいことが伝わったときというのは、ピアノを弾くなかでの最上の幸せではないでしょうか。
こういう心境になるまでずいぶん時間がかかりましたが、ピアノを続けてきて良かったと心の底から思いました。
私は、どちらかというと言葉で自分の思いを表現するのに時間がかかるほうです。
(自分ではそう思っています)
でも、ピアノでなら。
言葉にできない思いを、音で表現できる。そうしたい。
何年もそう思い続けて、ようやく今の先生と出会ったのです。
すべてに感謝し、これからもピアノを弾き続けよう。
改めて強く心に決めました。
聴いてくれる人がいるって、すごい幸せなこと。
緊張するのは自然なことで、でもその中で今の自分ができることを精一杯やればいいのです。
「伝えたい」という思いがあるなら、たとえ未熟でも伝わります。
伝える楽しさと伝わったときの喜びを一度でも経験すると、自分の未熟さは大したことではなく、「また弾きたい」と何故か思います。
皆さんにも、ぜひぜひ体験してほしいですね。
音楽って、ピアノって、なんて素晴しいんだろう、とやっぱり思う。
私はピアノに育ててもらっているなぁと。
だからこそ、ピアノに恩返しをし続けたいです。