音楽に寄せて 

街のピアノ講師が日々思っていることを綴ります

いつも「今ここから」

 

発表会での演奏が終わりました。

 

昨年、初めての参加で、自分の音を聴いていなかったこと、「弾いて」しまったことなど、大反省、悔しい思いをしました。

 

今年は・・・緊張した中でも、自分の音を(昨年よりは)聴きながら演奏できたこと、深く弾きすぎたときはそれに気がつけたこと、何より、自分が表現したいことが表現できたことが、あくまで自分の中での評価ですが、少しは成長したかなと思います。

 

今年は会場も素晴しく、またピアノも希少な機種を特別搬入という形での開催。

ピアノの音のツボが非常に浅いので、これを本番で自分がどこまで扱えるのか、自分が出したい音が出せるのか、伝えたいことが伝わるのか、ととても不安でしたし、怖かったです。

 

でも、そんな不安と恐怖心がありながらも、それでも「弾きたい」「伝えたい」「聴いてもらいたい」という気持ちのほうが強かった。

 

そんなふうに思うことって今まであまりなかったのですが、この「弾きたい」「伝えたい」という思いで舞台に立てたこと、聴いてくれる人がいることがとても有り難かったです。

 

何より、ピアノが素晴しく、「なんて美しい音のピアノなんだろう!」と思いながら弾けて、幸せでした。

(深く弾いてしまったときは「うぅっ💦」という音になっていたけど(^_^;))

 

 

今回の発表会は、正直参加できると思っていませんでした。

というのも、昨年は事情があり半年以上もレッスンをお休みしていたからです。

久しぶりにレッスンを再開し、いきなり発表会に参加することになり、約2ヶ月ちょっとで曲を仕上げなければならなかったのは大変でしたが、この短期間で曲をまとめ上げることができ、昔よりはやはり成長したかな(笑)

それに、聴きに来てくれた方から嬉しい感想を頂けて、これを励みにまた頑張ろう。

 

とはいえ今回の演奏も自分の中で反省すべき点はあるので、これを次につなげられるよう、終わったばかりだけどもう先のことを考えています。

「次は何を弾こう♪」と考えるだけでワクワクします。

 

 

それにしても、同門の皆さん、本当に素晴しい・・・!

音で人を魅了するって、こういうことだなぁ。

特に後半のピアニストの方々は、もうね、上手すぎます。さすがの演奏です。

大トリの方はプロ中のプロの方で、もう圧巻の演奏でした!

 

そして、先生の演奏も少しあったのですが、あまりに次元の違う音で、言葉では言い表せないくらい素晴しかった・・・!!!

皆さんにも聴いてもらいたいくらい、たった一音で感動するのです。至福。

 

 

やっぱり、人の演奏、特に、自分よりも上手い人の演奏を聴くことは大いに刺激になるし、勉強になります。

目標にしたい演奏や憧れの音があるって、幸せなことです。

 

いやぁ、それにしたも・・・長かった(笑)

すべて終演したのがなんと夜10時過ぎ。

昼食が早かったので、途中で抜けて、夕方早い時間に軽く食べておいて良かったぁ。

緊張もあったから疲れたし、長い一日だったけど、ピアノに浸れた、幸せな一日でした。

 

ここ何週間か続いていた緊張感から解放されて、ほっとしたのもつかの間、また明日から新たな気持ちでピアノと向き合います。

 

いつも「今ここから」ですね。