音楽に寄せて 

街のピアノ講師が日々思っていることを綴ります

カザルスのメッセージ

こんにちは。

日中はまだまだ暑い日が続きそうですが、

少しずつ、空や雲、陽射し、風などが秋めいてきましたね。

夕方になると秋の虫(名前はわからない💦)の音が聞こえてきて。

本格的な秋が待ち遠しいです。

 

 

今日は、20世紀最大のチェリストパブロ・カザルスの言葉をご紹介します。

 

 

子どもたち一人ひとりに言わねばならない

 君はなんであるか知っているか

 君は驚異なのだ

 二人といない存在なのだ

 世界中どこをさがしたって君にそっくりな子はいない

 過ぎ去った何百万年の昔から

 君と同じ子どもはいたことがないのだ

 

 ほら君のからだを見てごらん  

 実に不思議ではないか

 足、腕、器用に動く指、君のからだの動き方!

 

 君はシェイクスピアミケランジェロ

 ベートーヴェンのような人物になれるのだ

 どんな人にもなれるのだ

 

 そうだ、君は奇跡なのだ

 だから大人になったとき、

 君と同じように奇跡である他人を

 傷つけることができるだろうか

 君たちは互いに大切にしあいなさい

 君たち――われも皆――世界を、

 子どもたちが住むにふさわしい場所にするために

 働かねばならないのだ

 

               パブロ・カザルス

 

 

 

 

 

平和活動家であったカザルスらしい言葉です。

しかし、なんと力強く感動的なメッセージでしょうか。

 

私たち一人ひとりの存在が奇跡であり、

自分を大切にすることが他者を大切にすることにつながるのだと

あたたかい言葉で語られています。

 

そして、自分が望めば、何にだってなれる。

 

カザルスのこの言葉は、

今のこの不安定な世の中にあって希望を抱かせてくれる、

そのように私は感じます。

 

 

今を生きる子どもたちと、

新たにピアノと出会い楽しんでいる大人の方へ、

このメッセージを送ります。