ピアノは、弾く前、音を出す前が大事です。
何も考えずに音を出す、弾く、
ということを習慣にしてしまうと、
その人はその後もずっと、
本人が気づくまで、そのようにピアノを弾いてしまうでしょう。
ピアノを習っている皆さん
ピアノに向かって弾く前に、
これから弾こうとしている曲をイメージしていますか?
その曲は、どんな曲ですか?
その曲の、どんなところが好きですか?
その曲を、どんなふうに弾いてみたいですか?
そんなふうに、考えたり、音楽を感じたりしてから
音を出してください。
間違っても、何も考えずに音を出す、弾く
ということをしないでください。
皆さんは、言葉を使って会話をしますよね?
その時、ただただ何も考えずに話しますか?
会話をする相手がどう感じるかを何も考えずに、
言葉を使いますか?
実は、何も考えずに音を出す、弾く、
ということは、
何も考えずに言葉を発することと
同じことなのです。
なんていうか、ただ口が動いて機械的にしゃべっている、みたいな(笑)
これ、どうでしょう?
ちょっと想像してみてください。
私は、なんだか悲しい行為に感じます。。
ピアノを弾くということは、
そこに必ず、聴く人がいるということです。
発表会など、人前で演奏する場合は特にそうですね。
自分の演奏を聴いてくれる人がいる
そのことを思うと、
何も考えずに音を出す、弾く
ということを習慣にしてほしくないと思います。
ピアノを弾いている皆さんが、
本当にピアノを愛し、楽器を理解し、熱心に勉強を続けている先生と
出会えることを願っています。