音楽に寄せて 

街のピアノ講師が日々思っていることを綴ります

スピード・情報化社会だからこそ

こんにちは。

ピアノ講師の藤川淳子です。

 

今は「スピード社会、情報化社会」といわれ、

世の中の変化が早く、また情報に溢れていますね。

 

そんな時代にあって、ピアノを習っている子どもたちへの

私からのメッセージを伝えたいと思います。

 

 

今の子どもたちは忙しいです。

 

学校、塾、習い事、たくさんの宿題、勉強、受験、、、

 

加えてほとんどの子どもたちがスマホを持っていて、

常に何かしら情報に触れている。

 

私たち大人さえ忙しいのに、

いったいいつ休んでいるのだろう、のんびりゆっくり過ごす時間はあるのかな?

と思ってしまいます。

 

そんな中にあって、ピアノという、練習が大切な習い事・・・。

 

そう、ピアノは練習がものをいう習い事です。

 

でも、そうなんだけど・・。

 

せめてピアノを弾くときは、

ゆったりとした気持ちで、ピアノと向き合ってほしいと思います。

 

ただでさえ忙しい、やることがたくさんあるなか、

ピアノまで

「練習しなきゃ!」 

と、どこか焦るような気持ちで練習しても、

「弾く」ことばかりに意識がいってしまい、

肝心の音楽を置き忘れたものになってしまいます。

 

 

「ピアノで」音楽を楽しむために、表現できるようになるために

ピアノを習っているのに、

肝心の「音楽」を味わっていなければ、

ただ「音」が出ているだけのものになってしまいます。

 

ピアノを弾いているあなた自身が、音楽を感じていること、味わっていること。

 

それが「弾ける」ことよりも大事なことなのです。

 

 

 

世の中のスピードが速いからといって

ピアノまで「早く」弾けるようにならなくてもいいのではないでしょうか?

 

むしろ、今のこういう世の中だからこそ

せめてピアノと向き合っているときは、ゆったりとした時間が流れていてほしいと思います。

 

そして、ときどきでいいから、窓の外に目を向けて、

天気や空の変化などを感じてみる。

 

そういう時間が、一日のうち5分か10分でもあるだけで

毎日の生活がずいぶん違ったものになっていくはずです。

 

そしてそれが、「心を豊かにする」ことなのではないかと思います。

 

 

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せっかくピアノと出会い、習っているのです。

 

やることはたくさんあるかもしれないけど、

一度、深呼吸して気持ちを落ち着かせて

そうしてあなたが好きな音楽(曲)を

ただただ楽しみながら、味わいながら、

ピアノを楽しんでください。

 

「上手に」弾けなくたっていいんです。

 

そんなふうに、ピアノと向き合ってみるのも

いいのではないかと思います。

 

 

最後までお読みくださりありがとうございます。

また更新します。