音楽に寄せて 

街のピアノ講師が日々思っていることを綴ります

音程を意識していますか? ~歌うことの大切さ~

お久しぶりです。

暑くて、忙しくて、思考停止状態でした^^;

今日は暑さが少し落ち着いているけど、早く秋が来てほしいです。。

(暑いの苦手(>_<))

 

 

みなさんは、ピアノを弾いているとき、

音程を意識しているでしょうか?

 

音程とは、簡単にいうと

音と音の幅のことです。

 

 

ピアノは、歌や弦楽器、管楽器などと違って、

「自分で音程をつくる」ということを意識しなくても、

簡単に音が出てしまい、跳躍などもさほどエネルギーを使わなくても出来てしまいます。

 

なので、楽譜通りに間違わずに弾けていても、

この音程感がないと、どこか表情に乏しい演奏になってしまいます。

 

 

何度も書きますが、ピアノは簡単に音が出てしまいますね。

でも実は、弾いている人が音程を意識しているかどうかで、

聞こえてくる演奏はずいぶん変わるのです。

 

 

オクターブなど、跳躍の幅があるほうが、わりと意識しやすいかもしれません。

でも、たとえば2度音程となると、意識的に弾かないとどこか単調に聞こえてしまいます。

あと、いわゆる「しっかり弾き」による演奏も、あまり音程を感じられない場合が多いです。

なんというか、ベタッとして棒読みのように聞こえます。

 

全部の音を「しっかり」弾くということは、どの音も同じように扱って弾く

ということだからだと考えられます。

 

 

 

 

どこか演奏が単調だったり、表現力が足りないと感じる場合は、

実際に声に出して歌ってみることを強くオススメします。

「上手に」歌う必要は全くありません。

自分の声で歌ってみる、というのが大事なんです。

コレ、やるのとやらないのとでは全然違うので、

まずは実践あるのみ。

 

 

 

たとえば1オクターブ。

 

ピアノで、単音で1オクターブ上、または下の音を弾くことは、

そんなに難しいことではありませんね。

手がまだ小さい子どもやもともと小柄な人ならともかく、

1オクターブが届く人なら、むしろ簡単なことかもしれません。

 

 

でも、これを声に出してみたらどうでしょうか?

 

 

歌で1オクターブ上に上がる、または下がる、

というのは結構大変です。

簡単ではないですね。エネルギーを使います。

その使うエネルギーの感覚、音と音の幅(距離)、緊張感、時間などをよく感じて、

それをピアノで表現するのです。

実際に弾く時には、指で弾くというより手の平の内側を使って弾いてみてください。

 

どうでしょうか?

1オクターブの音程を意識しなかったときと、意識したとき、

何か違いや変化を感じることができたでしょうか?

 

 

次に2度音程を歌ってみましょう。

長2度、短2度、両方とも。

(例:長2度→ドとレ、 短2度→ドとド♯など)

1オクターブの時とは使うエネルギーが全然違いますね。

これを意識してみるのです。

2度音程のときも、ピアノで弾くときは、やはり手の平の内側を意識します。

これは筋肉がある程度育っていないと、少し難しいかもしれませんが・・・

2度音程は一見簡単なようで、美しく弾こうと思ったら案外難しいと私は感じています。

 

今回はわかりやすく1オクターブと2度音程で書きましたが、

3度、4度、5度.....と、実際に歌ってみましょう。

 

 

 

音楽の原点は歌です。

 

 

実際に自分の声で旋律を歌い、

音程やフレーズ、呼吸などをよく感じましょう。

 

歌うことは自分1人でいつでもできることなので、

ぜひぜひ歌うことを実践してみてください!!

(家族の前は恥ずかしい、という人は、ひとりでコッソリと・・)

 

 

 

 

ちょっとの意識の違いや変化で、

演奏は変わります。

 

 

そんなに難しいことではないので、

ぜひ普段から音程を意識してみてください。

(歌ってみる!)

演奏がぐっと良くなりますよ^^

 

 

余談ですが、ピアノの先生は歌が上手な人が多いです。

レッスン中に先生が横で歌ってくれて、

「センセイ歌上手いな」なんて思ったことありませんか?

音大ではピアノ専攻学生は、副科で声楽が必修なので、そのあたりにも理由があるかもしれません。