こんにちは。
先日、ガジェヴさんのリサイタルを聴きに大阪まで行ってきました。
東京公演が売り切れてしまい、大阪公演どうかな？と思ったら
チケットGetできちゃって（取れると思わなかった・・）、
せっかくだからと行ってきました。
ガジェヴ氏は、私は恥ずかしながら昨年のショパンコンクールで初めて知りました。
その以前から日本でも人気のピアニストさんなんですね。
ショパンコンクールでの、特にソナタ2番3楽章の演奏が私にとって鮮烈な印象で、
（ソナタ賞を受賞しましたね）
実際に目の前で聴いてみたい！と思い、今回実現しました。
プログラムです↓
大阪公演はオールショパンプログラム、
のはずが、「本人の強い希望」により
『舟歌』がドビュッシーの『「12の練習曲」より 第11曲 組み合わされたアルペッジョのために』に変更（ちょっとショックだった・・）
開演冒頭、会場内の照明がすべて消え、ガジェヴさんのアナウンスが。
「Music is language」 （音楽は言語です）
音楽は言葉よりも先に生まれたこと、
音の前には静寂があること、
2分間、静寂を味わってください、と。
会場内がシーンと、耳が痛くなるほど静まりかえり、
少し経って足音が聞こえたかと思うと舞台が明るくなりそのまま演奏へ。
こだわりを感じる演出。
聴衆は良い意味で緊張感をもって聴いていたように感じました。
ピアノはShigeru Kawai。
楽器と対話するように、リラックスした演奏。
ガジェヴさんの音、柔らかい！まろやかというか。
鋭い音、輝かしい音、重厚な音のときもその周りの響きは非常にやわらか。
ときに潤いのある美音で、本当に多彩。
いったいどれだけの色彩を持っているのだろう？？
繊細で温かく、まだ20代とのことですが、
人生を達観したかのような音楽が好みです。
ソナタ2番の3楽章。
圧巻でした。
とりわけダイナミクスのつけ方が、すごい。。
このゆっくりとしたテンポの中で、難しいことを自然にやっていました。
重々しく深刻になりすぎず、でも曲の本質をしっかりととらえている。
マネしようにも簡単にはマネできない世界観。
「死」と真剣に向き合ったとき、もしかしたら実はこんな境地になるのかもしれない。
音色の明るさは、ガジェヴさんのイタリア人気質から来るものでしょうか。
本当に素晴しかった。生で聴けて良かった。
プログラム後半のマズルカ。
ガジェヴさん、好きな曲？
生き生きとしていて、聴いていても楽しかった！
澄んだ水のような音。さまざまに色を交ぜていて。
『舟歌』を楽しみにしていただけに残念に思っていたけど、
素晴しい音色。
音が見え、まるで水彩画を観ているようでした。
大変素晴しかったです。
そしてバラード4番。
もう本当に、素晴しいとしか言えない。。
聴衆を最後まで惹きつけて、曲のクライマックスは会場全体が一体になったかのようでした。
スクリャービン『5つの前奏曲 op.16より 第1番 ロ長調』
選曲が渋いです。華やかな曲で終わらなかったのが逆に好印象でした。
こういう、音数が少ない曲であんなに惹きつけることができるなんて。
スクリャービン、素敵でした！
（今度弾きたい）
終演後、見知らぬ人と「スクリャービン、良かったですね！」と
感想をお互い言い合ったくらい（笑）
ガジェヴさんの奏でる美しい音に、ただただ酔いしれた、そんな時間でした。
音で、音色で語るピアニスト
そんな印象でした。
とにかく生で聴けて本当に良かった！
大阪まで行った甲斐がありました。
素晴しいひとときを、心から感謝です。
それにしても、ガジェヴさん、本当にまだ20代？！😅
演奏だけでなくその風貌も、まるで仙人のよう。。
（よ～～く見ると若い？）
すでに「老成」されているというか。
30代、40代、50代と、この先も聴き続けたいピアニストさんです。
また絶対行く！
さて、私にとっては今回初めての大阪でした。
しかし、演奏会の時間も含めて滞在時間わずか5時間という短さで、
もしまた大阪に行く機会があれば、今度はゆっくり過ごしたいものです。
「大阪に行くんだ」と周囲に言ったら、「じゃあタコ焼きだね」なんて口々に言われましたが・・残念、タコ焼きにはありつけず、代わりに偶然入ったお店で「ネギおこ」なるものを食べました。
ネギの量に驚きました。牛スジはトロットロで、美味しかった～！
（牛スジ大好き＾＾）
ごちそうさまでした！
それから、新大阪の駅でこんなものを発見しました。↓
ちょうど姪っ子の誕生日が近く、プレゼントにクッキーをリクエストされていたのと、
彼女は文具好き。
見た瞬間、好きなやつだと直感で思ったので、即買いしちゃいました。
大阪限定なのかな？？初めて見ました。
喜んでくれるといいな＾＾
ガジェヴさんのリサイタル以外に、ネギおこ、姪っ子へのお土産、と収穫があり、
行って本当に良かったです。
大阪ありがとう！（笑）
