2年ぶりにバレエを観てきました!
大好きなシュツットガルトバレエ団の精鋭ダンサーたちによるガラ公演です。
会場は、東京文化会館大ホール
シュツットガルトバレエ団は、本来なら3月に来日公演を行う予定でした。
でも、コロナの関係でドイツ政府からの要請により中止に。
『眠れる森の美女 全幕』のチケットを手配していた私は、
仕方ないとはいえ「そんな・・」とショックで。。
でも、バレエ団としての来日は無理だけど、なんとか日本のファンのために出来ることはないかと模索してくれて、実現したのが今回の公演です。
嬉しいではないですか、こんな粋な計らい。
ファンとしては「これは行くしかない!」と即チケットGet!
嬉しい!嬉しすぎる!!
Aプロ、Bプロ、Cプロと、どれに行こうかと悩んだけど、
日にちで選んでCプロに。
Cプロの内容はこちら↓
第1部
「ホルベアの時代」より アグネス・スー/マルティ・フェルナンデス・パイシャ
振付:ジョン・クランコ、音楽:エドヴァルド・グリーグ
「椿姫」より第2幕のパ・ド・ドゥ エリサ・バデネス/デヴィッド・ムーア、ピアノ:菊池洋子
振付:ジョン・ノイマイアー、音楽:フレデリック・ショパン
「ソロ」 ヘンリック・エリクソン/アレッサンドロ・ジャクイント/マッテオ・ミッチー二
振付:ハンス・ファン・マーネン、音楽:ヨハン・セバスティアン・バッハ
「ロミオとジュリエット」より第1幕のパ・ド・ドゥ ロシオ・アレマン/マルティ・フェルナンデス・パイシャ
振付:ジョン・クランコ、音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
第2部
「白鳥の湖」より黒鳥のパ・ド・ドゥ エリサ・バデネス/デヴィッド・ムーア
振付:ジョン・クランコ(マリウス・プティパに基づく)、音楽:ピョートル・チャイコフスキー
「Ssss...」よりソロ マルティ・フェルナンデス・パイシャ、ピアノ:菊池洋子
振付:エドワード・クルグ、音楽:フレデリック・ショパン
「コンチェルト」 アグネス・スー/クリーメンス・フルーリッヒ
振付:ケネス・マクミラン、音楽:ドミートリイ・ショスタコーヴィチ
「スペル・オン・ユー」 マッケンジー・ブラウン/ヘンリック・エリクソン/アレッサンドロ・ジャクイント/マッテオ・ミッチー二
振付:マルコ・ゲッケ、音楽:ニーナ・シモン
「うたかたの恋」より第2幕のパ・ド・ドゥ エリサ・バデネス/フリーデマン・フォーゲル
振付:ケネス・マクミラン、音楽:フランツ・リスト、編曲:ジョン・ランチベリー
第3部
振付:モーリス・ベジャール、音楽:モーリス・ラヴェル
黄色は当初の予定からの変更部分。バレエではよくあることです。
(画質悪くてすみません・・)
プログラムは、古典からコンテンポラリーまで、幅広く充実した内容。
私は3階席でした。
今回、どのプログラムにも入っているのが『ボレロ』です。
シュツットガルトバレエ団のスター、フリーデマン・フォーゲルによる『ボレロ』は、本来なら現地のシュツットガルトでしか上演が許可されていないものらしいですが、
今回のみ特別に、ベジャール財団が許可したのだそう。
本当に日本のファンのために考えて実現してくれたんですね。
嬉しいです。
私はバレエの『ボレロ』を生で今まで観たことがなく、
ずっと観たいと思っていた演目のひとつ。
それを今回好きなダンサーで観ることができて感激です。
プログラム最後の『ボレロ』で、観客の集中力がもっとも高まったのがわかりました。
会場全体が、舞台一点に視線が注がれて、ボレロの音楽とともに
私たち観客もどんどん高揚していった。
そんな舞台でした。
『ボレロ』は、特に華やかな動きがあるわけでもないぶん、
おそらく、メロディーを踊るダンサー(赤い円卓の上で踊る人)の踊り手としての音楽性、精神性、芸術性が如実に表われてしまうんだろうなと感じました。
世界でも限られたダンサーしか踊ることができないのは、そういうことなのかもしれないと。
特にバレエに詳しいわけでもない私でもそう感じました。
他のダンサーたちによる踊りもそれぞれ素晴しく、
終わった後も、終始熱い拍手が鳴り止まなくて。。
私が行ったのは公演最終日だったこともあり、最後のカーテンコールが長く、
手が痛くなるまで拍手し続けました。
でも、この瞬間が、ダンサーたちと観客が一体になっている感じがしていちばん好きかも。
今回、久しぶりにバレエを観て、今までは古典やドラマチックバレエが好きで観ていたけど、コンテンポラリー作品ももっと積極的に観ていきたいと思いました。
ストーリーのあるものももちろん素敵だけど、コンテンポラリーはもっとこう、
自由に身体で表現しているものだと感じたからです。
ダンサーたちのバレエに対する情熱、姿勢からはいつも多くのことを学びます。
そして、やっぱり格好いい!(笑)
いや、男性ダンサーだけじゃなく女性ダンサーもですよ。
みんな本当に、ただ見た目やプロポーションなどが綺麗なだけでなく、
生き方が格好いい。
それが踊りに表われているから、こうしてまた何度でも観に行きたくなるんだろうな。
「音楽はコミュニケーション」なんてよく言われますが、
舞台芸術もまさにそうですね。
踊り手の思いを観客が感じて、それを返して、踊り手はまたそれを感じて表現して。。
生の舞台を観る醍醐味は、まさにそこにある。
そう、改めて思いました。
(そしてそれが楽しい・・)
次回はカンパニー全員で来てくれるそうなので、
また絶対行こうと心に誓いを立てて、
この日の公演の感動を噛みしめながら帰りました。
ロビーには生花が飾られて。
同じ写真を何枚も撮ってしまった(笑)
いつも思うけど、ジャージ姿がこんなにも様になる人たちって、ダンサーくらいだと思う。
バレエ、やっぱり大好き。。楽しすぎた。。
私、たぶん最低1週間は今回の公演の感動に浸っていると思います。
それくらい楽しかった!
日本のファンのために来てくれたシュツットガルトバレエ団の皆さんに、
心からの感謝と拍手、そしてBravoを送ります。
バレエについてはまたどこかで書けたらいいなと思っています。
ダンサーの動きやからだの使い方は、ピアノ演奏の良い参考になりますし。
そういったこととか、好きなバレエ漫画のことも書けたらと。
さて、実は来週も東京文化会館に行きます。
今度は小ホールで、ピアノリサイタルを聴きに。
無事に来日してくれればですが、今のところ大丈夫そう・・?
無事実現したら、また書きます。